家づくり講座

無印良品の家、住宅の性能はどうなの?

投稿日:2020年2月25日 更新日:

入居者宅見学会で何度か聞かれる内容。「家の性能はどうですか?」

我々は入居前に無印良品の「初めての家づくり講座」を受けていますが、完全に理解しているわけではありません。数値的なものも聞かれる事が多いので、記載しておこうと思います。

住宅性能を数値化する指標

最初に公開されている代表的な値を記載しておきます。無印良品の公式URL、もしくはプレスリリースで公表されている値を抜粋しました。

よく話題になる「C値」「Q値」「Ua値」などは公式か、公式プレスリリース、もしくは各モデルハウスに記載があります。そちらから抜粋しました。ただし間取りや大きさ、住宅を建てる地域によって変わってくるものなので、この数値以上、以下になる事もあり、あくまでも中央値や参考の値として捉えるのが良いと思います。

実際に公式に公開されているものと、我々の住宅では地域が違うのもあります。

無印良品の家
公式Webページより
次世代省エネルギー基準値無印良品の家 5間×4間
(延床面積105.98m²)
Q値
(熱損失係数)
2.701.52
μ値
(夏期日射取得係数)
0.0700.042
Ua値
(外皮平均熱貫流率)
0.870.41
ηa値
(冷房期の平均日射熱取得率)
2.801.30
断熱等性能等級44
(最高等級)
無印良品の家
公式プレスリリースより
次世代省エネルギー基準値無印良品の家
C値
(相当隙間面積)
2.0(Ⅱ地域)0.32(木の家)
0.4(窓の家)

参考URL:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000001246.html
https://www.muji.net/ie/campaign/150723/

快温シミュレーション報告書

無印良品の家では「全棟温熱シミュレーション」を行っています。

住宅完成時に「快温シミュレーション報告書」というドキュメントを頂けるので、改めて読み込んで見ると面白い事が書いてありました。

「+AIR」と名付けられたこのサービスは、入居者が利用するであろう冷暖房のエネルギーをシミュレーションし、旧仕様の住宅と比べてどのくらい節約できるかが記載されています。

我々の住宅の例では、年間の床面積1㎡あたり、288MJとありました。

1999年の次世代省エネ基準では、390MJなので約26%の省エネ率。

1992年の新省エネ基準では680MJなので、57%の省エネ率。

1980年の旧省エネ基準では、1,030MJなので、72%の省エネ率。

昔の住宅に比べてだいぶエレルギーを使わない住宅になってきているという事。なんだか凄そうですね。これはどういう事かというと、室内を所定の温度(夏は温湿度)を維持するために必要になるエネルギー量が、1980年度の住宅に比べて70%以上も省エネですよという事のよう。

1999年度の次世代省エネ基準と言われるものに比べても25%以上のアドバンテージがあるようです。つまり、快適に過ごす室温にかかるコスト(我々の場合はエアコンの冷暖房費用)が少なくてすみますよという事。

何をもって快適である。とするべきかは難しい指標ではありますが、無印良品は人々が感じる抽象的な内容を、可能な限り数値化、統計してデータで語っているようでした。

暮らしのヒントは公式URLに沢山あります。他社の住宅でもかなり参考になる事が多いと思いますので、読み物感覚で流し見するだけでも楽しいと思います。

https://house.muji.com/life/clmn/air

あなたの家の暖冷房負荷シミュレーション

我が家の暖冷房負荷シミュレーションをもとに、実際の電気料金とどれくらいの乖離があるのか確認してみました。

だた、我々のエアコン費用を単独で計算できる機能があったのを知ったのは、入居から1年後・・・

年末の大掃除の時に、エアコンのフィルターを掃除中にWifiのMacアドレスが貼り付けてあるのを発見。なんでここにMacアドレスが?と思ったのですが、Wifiモジュールが最初から搭載されていたんですね・・・知らなかったです。

さっそく使っては見たのですが、結局エアコンにかかる費用を算出出来たのは、2020年の1月のみです。2月分は積算中。2月分が確定したらどれくらいシミュレーションと近づいているか、改めて確認したいと思います。

シミュレーションによると、設定温度は「暖房18℃」「冷房27℃」です。いや〜キツくないですか!冷房はともかく、暖房18℃はかなり厳しい条件の気がします。

何せ、1年目は色々と試行錯誤の年だったので、使い放題でどれくらいになるんだろう?と思って、24時間「26℃設定」で過ごしました。

案の定、電気代が爆発したのですが、これが最大値という事ですね。室温は27℃程度。一番寒い所でも23℃程度でした。ちなみに電気代はというと

暖房24時間18℃のシミュレーションが「14,513円」に対して、暖房24時間26℃の実際のエアコンにかかった電気代は、「15,309円」でした。

あれ?まぁまぁ健闘中?

と思いたい所ですが、シミュレーションによると更に削る事が出来そうなので、色々と調整中です。これはあくまでも冷暖房費用。つまりエアコンのみ見てるので、その他の電気代も乗っかってきます。基本料込みで大体プラス1万としても、2.5万です。いやー高いっす。

どうやって電気代を抑えていくか?

結局は、エアコンにかかる電気代が膨大で、それを抑えるのが要になって来るのですが、冬季のエアコンはとにかく効率が悪いです。

我々の地域はマイナス10℃程度に冷え込むことになる事もあるので、暖房を26度設定にすると、気温差が35℃を超えてしまいます。35℃の差を補うエアコンのパワーは相当なものです。外気温40℃の灼熱の真夏日で室内25℃とした場合でも、15℃程度の差しかないです。

この差を埋めるにはどうするんだというお話なのですが、無印良品の家は、「自然の力」を仲間にする事を前提に考えられているようです。別に無印の家に限った事ではないと思いますが!

なるべく暖冷房負荷にかかる消費エネルギー量を抑えつつ、自然の力をフルで活かし、快適温度になった住宅を、基本性能の高さで適温を保持させる。適温からはみ出した温度を戻すエネルギーも最小で済む。

というコンセプト。よく言われるのは、住宅を魔法瓶に例えて、「保温する家」なのが、高気密高断熱住宅という事のよう。

夏季はどうするんだ?

我々は「窓の家」で、夏がもっとも苦手です。庇がない為、夏の日差しが大型の窓から入ってきてしまいます。トリプルガラスの窓ではありますが、完全に遮断できるほどではないです。

また、我々は景観を重視し、西日のデメリットがあるのを承知で、西側に大型の窓をつけました。こちらからの熱が、まぁまぁ入ってきます。

真夏の昼を快適に過ごす為にはエアコンが欠かせないのですが、夜間は急激に気温が下がり、真夏でも25℃を切る事がしばしば。

無印良品の+AIRによると、大型窓の前に落葉樹を植え込むとよいそうです。理由はいくつかあるようですが、大きなメリットとして、内側のカーテンで日差しを遮るより、外側で遮った方が遥かに効率が良いという事と、植物の葉や土から水分が蒸発すると、気化熱の作用で温度を少し下げてくれる期待が持てるそう。

また、植物の隙間を通って住宅の中に入ってくる風は、前途の通り少し温度が下がった風なので、より涼しく感じることができるんだとか。

更に、木を植え込んだ住宅周辺の「太陽に反射して蓄熱される」現象も軽減してくれるそういいことしかない!

アスファルトジャングルより、林の中や木陰のほうが快適ですもんね。デメリットは、落葉した後のお掃除が面倒かな。ちょっとやってみようと思った内容の一つでした。

夜間は涼しいので、窓を開けて過ごせるほどですしね。昼間さえ何とかすれば夜は快適なのです。夜になると第一種換気の「ナイトパージモード」が活躍してきます。

冬季はどうするんだ?

夏は上記の通り、植物類で軽減出来るとして、冬はどうするんだという話ですが、ここでも夏の対策で使った植物が活躍します。

太陽の力を最大限利用しましょうという考え方のようで、大型の窓という窓から太陽光を取り入れます。他のハウスメーカーでも同じ考え方ですね。

夏とは逆で、太陽に温められた室内の気温を維持するために、なるべく逃さないようにしましょうという感じ。

じゃあ夏に日差しを遮っていた木々は、冬には邪魔になるじゃんと思ったのですが、落葉してスカスカになるので、葉で邪魔する事なく、日差しを多く取り入れる事が出来るよ。という考え。

無印良品の家は窓ガラスはすべてトリプルlow-eなので、性能は高めです。それを補うアイテムとして、カーテンなどを設置して、日が落ちた後にはカーテンで窓から熱が逃げないようにしましょうという事のようです。

若干夏の対策に比べて、当たり前の事の気がしますが、ここでも落葉樹が活躍。ゴーヤなんかの成長スピードが早く、冬には枯れるものも推奨されていました。

食費も浮きます!(笑

無印良品の家、性能のまとめ

数値だけを見ると、住宅そのものが、それなりの性能を誇っているのがわかると思います。もちろん地域や間取りなどにも大きく依存しますが、ある程度の建築制限がかかるので、指標から大きく外れる事はないです。我々の住宅で言えば、寒冷地仕様というのもあるのか、数値自体は公表されているものより、良いものがあります。

無印良品の家は、トップクラスに断熱性が高いと言われる、一条工務店や、スウェーデンハウスなんかにも大きく引き離されているという事もなく、一部数値だけを見ると上回っている事もあります。(繰り返しますが、あくまでも参考値)

住宅の性能数値だけでは、快適に過ごせるというわけではないのでしょう。

ダブル断熱とトリプルガラス以上の性能を、さらなる投資や設備などで補おうとするのではなく、パッシブデザインと銘打った、自然の力を最大限に利用しながら日々の生活の質をあげようとしているのが、無印良品の家の考え方のようです。

お財布にも優しいですしね。

少しづつですが、気温状況も変わりつつあり、北国でも30度を軽く超える日が多くなってきた為、完全に当てはまるかというとそうでもありませんが、シミュレーターで算出された「予測される暖冷房負費用」なんかは、割と実態に沿ったものであると思いました。

何よりも良品計画(MUJIHOUSE)の研究が面白いです。ほかメーカーでも同じような事をしていると思いますが、+AIRはアンケート集計結果など、色々な人が感じている事や体感している事を、うまくまとめて家造りに繋げており、アドバイスをしてくれている点がとても面白いです。

仮定からサンプル集計、結論までとても読み応えがあるので、一読してみてはいかがでしょうか。快適温度などのお話は、自分たちが普段考えている温度とは随分違ったので、エアコンの設定温度などが変わってきそうです。

最新の情報でアップデートされないかなぁ。

ちなみに、レポートを受けて時間単位で細かく温度のコントロールをしようとしています。ホントは外気温や天候なんかも加味して、更に細かくコントロールしたいのですが、ダイキンのエアコンはIoTデバイスがありません。もう少し熟成するのを待つ必要がありそうです。

取り急ぎは、昼間8時からの設定温度を23℃。夜間22時からの設定温度を25℃に下げてみました。どうなることやら?

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2019年引き渡し完了。

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